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『オルランド』 監督:サリー・ポッター 主演:ティルダ・スウィントン 歌:ジミー・ソマーヴィル♪

懸賞 2010年 05月 11日 懸賞

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オルランド/ORLANDO
1992年・イギリス/ロシア/イタリア/フランス/オランダ合作映画
監督・脚本:サリー・ポッター 製作:クリストファー・シェパード 原作:ヴァージニア・ウルフ 撮影:アレクセイ・ロジオーノフ 美術:ベン・ヴァン・オズ、ヤン・ロールフス 音楽:デヴィッド・モーション、サリー・ポッター、ジミー・ソマーヴィル
出演:ティルダ・スウィントン、シャルロット・ヴァランドレイ、ヒースコート・ウィリアムズ、ロテール・ブリュトー、ジョン・ウッド、ビリー・ゼイン、ジミー・ソマーヴィル

★何からお話したら良いのだろう...もう、全てが大好き!そんな幸せな映画。男性から女性に変わった主人公オルランドが、「同じ人間。何も変わらない、性が変わっただけ」と語る。サリー・ポッター監督はさらに天使がオルランドを迎えに来るという夢のような結末で描いている。原作はヴァージニア・ウルフの『オーランドー』。それを監督が何度も読み返しては書き繰り返したという。そして、主役のオルランド役にはこのお方しかいないだろう!というティルダ・スウィントン!この中性的な性別を超えた美しい存在。さらに400年もの時空をも軽く超えてしまう。何を着ても素敵なティルダですが、この映画の楽しさのひとつに各時代の様式がお衣装などでも堪能でき嬉しい。ルネサンス~バロック~ロココ~ヴィクトリア時代。このようなコスチューム・プレイの楽しみもあるので文芸や歴史劇が好きなのかも。エンディングの歌では、ジミー・ソマーヴィルとサリー・ポッターがデュエットしている。この曲『COMING』がまた幸福感を倍増するのだ。両性具有という言葉、あるいはアンドロギュヌスについて興味があり調べたりした時期があったけれど、今もこういうテーマは異常に好きなよう。何故だろう?まぁ好きなのだからいい。ヴァージニア・ウルフについても触れたいけれど、またの機会に。でも、ちょっと澁澤龍彦氏のお言葉を追記させていただこう♪

「そもそも、天使は男性であるか女性であるか。― しかし、今日では、この疑問には明確な答えを提供し得るはずであろう。すなわち、天使は男性でもなければ女性でもなく、第三の性、一箇のアンドロギュヌス(両性具有者)にほかならないのだ、と」 
澁澤龍彦 『夢の宇宙誌』より


※ジミー・ソマーヴィルというとファルセット・ヴォイス!そしてゲイであることを公言されているお方であり、80年代からブロンスキー・ビート~コミュナーズ(相棒はリチャード・コールズ)~ソロ活動と現在も独自の表現活動をされている。良い曲多いのですが好き嫌いの分かれるお方のようでもあります。それも個性ゆえ!最近のポップ事情には疎くなっていますが、80年代育ちの私としましては、80年代の男性デュオ(ユニット)って多かった気がします。それもゲイである方が多く、ジミー・ソマーヴィルは早くから歌の中でその問題を取り上げて来られた。今現在よりもクローゼットされていたあの時代に、と思うとますますジミー・ソマーヴィルは勇気と才能に恵まれた稀有なるアーティストのお一人に思えます。このお声を聴いていると心がほっこりするのはやはり美しいからでしょうね♪

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by musiclove-a-gogo | 2010-05-11 02:18 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『コレクター』監督:ウィリアム・ワイラー原作:ジョン・ファウルズ音楽:モーリス・ジャール(1965年)♪

懸賞 2010年 04月 12日 懸賞

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コレクター/THE COLLECTOR
1965年・アメリカ映画
監督:ウィリアム・ワイラー 原作:ジョン・ファウルズ 脚本:スタンリー・マン、ジョン・コーン
撮影:ロバート・サーティース 音楽:モーリス・ジャール
出演:テレンス・スタンプ、サマンサ・エッガー、モーリス・ダリモア、モナ・ウォッシュボーン

★80年代にある友人達数人で映画のお話をしていた。”今まで観た中で一番怖かった映画って何?”という質問だった。その中の一人の女性がかなりの感情溢れる表情で挙げたのが、このウィリアム・ワイラー監督の『コレクター』だった。私はその時も今も大好きな作品のひとつ。観返す度にあの時の彼女の様子を思い出すもの("思い出すのも恐ろしい!"といった表情だった)。私は怖がりのくせにサイコ(サスペンスやミステリー等)ものは好きで、逆に鮮血ホラーやスプラッターものが怖くて苦手...アルジェント作品は観たいので観てはいるけれど直視できない場面が多い...ただ美少女観たさというミーハー故にとても覚悟が必要!

この『コレクター』は好き嫌いの分かれる作品のようだけれど、ほとんどの場面はテレンス・スタンプ演じるフレディとサマンサ・エッガー演じるミランダ。カンヌ国際映画祭でお二人とも男優賞と女優賞を獲得されている。蝶のコレクションを子供の頃から続けているフレディは、銀行員ながら職場でも友人はいなくからかわれたりして孤独。ある日、フットボールの賭けが大当たり!7万1千ポンドという大金を手にすることに。そして、古い一軒家を購入する。フレディは少しの躊躇はあったものの今まで抱いていた夢を実現させるために実行する。これは犯罪であり刑が下ることだと理解してもいる。かねてからレディングのバスで幾度か一緒に乗り合わせていたロンドンの画学生ミランダの誘拐。車で追いクロロフォルムを嗅がせてミランダを気絶させ一軒家の母屋に続く地下室へ。目覚めた時のミランダの気持ちはどんなだっただろう!ミランダの立場になって想像する恐怖感、また世の中(人々)に溶け込めないフレディ...。この映画はアメリカ映画ながら舞台はイギリスで主演お二人も英国俳優なので「イギリス映画」でもあると想う(英国タイトルは『The Butterfly Collector』)。

フレディがミランダに長年の蝶のコレクション部屋を見せる場面。珍しい数々の蝶々を綺麗に並べて飾っている。それらを説明する時、蝶を追いかけている時のフレディは目も輝き愉しそう。引き出しの中の蝶のケースにミランダの顔が重なる場面はハッとする。彼女はフレディの世界を死の世界と理解できない。また、ミランダの愛読書である『ライ麦畑でつかまえて』やピカソの絵の世界を理解できないフレディ。こういうことは多分にあること。自らの愛する世界を愛せばよいのだと私は想い、共有できるお方もいれば馬鹿にされることもある。そういうものなので他人に強制したりはしない。けれど、フレディは子供のようであり、コンプレックスもかなり強いようだ。ミランダは自分の意見を言える女性でフレディに歩み寄ろうとさえしていたけれど...最後は肺炎で死んでしまう。ミランダの死、憧れのミランダと過ごした4週間を振り返るフレディ。彼女は死にもう戻っては来ないのだと理解する。しかし、高望みをし過ぎたと他の女性を車で追う...この心の冷徹さはやはり異常である。しかし、モノの蒐集癖のある人々は多い。私も多少そうだし、蝶のコレクターが全て異常者であると想われるのは浅はかだと想う。この映画は今から40年以上前の作品。今の日本、現実の事件としてもあること。しかし、この映画が幾度もDVD化され安易に観ることができるのは芸術作品であるからだろうと想う。フレディの抱いていた来た妄想世界を実行してはいけないけれど、私も常に脳内に陳列される”美しい世界”を持っている。現実を見れば見るほど妄想世界との往来は重要なものに感じている。

モーリス・ジャールの音楽も好きだしファッションも素敵!テレンス・スタンプは好きな英国男優さまでもあるし、サマンサ・エッガーも素晴らしいと想う。フレディのモッズ・スタイルのスーツ姿、ミランダの鮮やかな黄色いお洋服。でも、最も印象に残るのはやはりフレディの目かな。ちょっとした仕草も繊細な演技に想えた。『コレクター』という作品がとても大好きなのである。当時から評価の高い作品で各国の賞にも輝くもの。そうでない微妙な心理を描いた作品はまだまだあり、湾曲され色眼鏡で邪な見方で揶揄される好きな作品たちは報われないなあ...などと想うことも多い。
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by musiclove-a-gogo | 2010-04-12 10:30 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』(1998年)★ヒラリーとジャッキー姉妹の感動のドラマ♪

懸賞 2010年 04月 09日 懸賞

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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ:HILARY AND JACKIE
1998年・イギリス映画 
監督:アナンド・タッカー 製作:アンドリュー・ペイターソン、ニコラス・ケント 脚本:フランク・コットレル・ボイス撮影:デヴィッド・ジョンソン 音楽:バーリントン・フェロング
出演:エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス、ジェームズ・フレイン、デヴィッド・モリシー、チャールズ・ダンス、セリア・イムリー

★幾度も観ている大好きな映画『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』。原題にあるように、"ヒラリーとジャッキー"、この姉妹の子供時代からジャッキーが亡くなるまでの、お互いの人生と姉妹の確執が見事に演じられ描かれている。エミリー・ワトソンは本当に素晴しい女優さま。この『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』では20世紀最高のチェリストと絶賛されていた実在の人物を演じている。安易な役柄ではないと思う。そして、姉であるヒラリー役のレイチェル・グリフィスも地味ながらもいつも上手い!と思わせる素敵な女優さま。

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運命は残酷だ。幼い頃から姉はフルートの実力があったのだけれど、音楽家の道を断念し結婚し子供たちとの生活(ジャッキーからするとその姿はありきたりの平凡な主婦の姿だった)を選ぶ。妹の才能に幼い頃から嫉妬のような思いを抱いていたり、逆に幸せな家庭を持つ姉にジャッキーもある種の嫉妬を抱いていた。でも、結局はお互いに切り離せない血の絆を痛感しているし求め合ってもいるようだ。特にレイチェル・グリフィスの表情はいくつもの場面で感動的。

多発性硬化症という難病がジャッキーを襲う。日に日に思うように動かない身体、聴覚まで薄れていく、その悪化する中での葛藤と苛立ち。そして、エルガーの協奏曲の美しくドラマティックな旋律がさらにシーンを盛り上げるので、息が詰まる程の複雑な感動を受ける。

「何も心配しないでいいのよ。」という言葉。幼い頃二人で海岸で抱き合っていたあの光景は共に永遠のものだったのだろう。最も大切な人、ジャッキーが最期に本当に会いたかったのはヒラリーだったと思う。でも、その直後亡くなってしまう...。

弟と車での帰り道、カーラジオから妹の訃報を知る。その、あのヒラリー、レイチェル・グリフィスの繊細な演技の見事なこと(オーバーアクトではないのでさらに感動が込み上げる)。何度観ても涙に溢れる大好きな作品、心に響き過ぎ苦しいくらいに素晴らしい!

※2005年10月8日に書いたものに画像を追記してみました♪
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by musiclove-a-gogo | 2010-04-09 10:33 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『リトル・ダンサー』監督:スティーヴン・ダルドリー~T.REX『COSMIC DANCER』~ポール・ウェラーの事など♪

懸賞 2010年 03月 29日 懸賞

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リトル・ダンサー/BILLY ELLIOT
2000年・イギリス映画
監督:スティーヴン・ダルドリー製作:グレッグ・ブレンマン、ジョン・フィン 脚本:リー・ホール 撮影:ブライアン・テュファーノ 音楽:スティーヴン・ウォーベック
出演:ジェイミー・ベル、ゲイリー・ルイス、ジュリー・ウォルターズ、ジェイミー・ドレイヴン、ジーン・ヘイウッド、スチュアート・ウェルズ、アダム・クーパー、ニコラ・ブラックウェル、マシュー・トーマス

★とっくに書いたつもりでいたのに探しても見つからない...そんな好きな映画が多々あるのだけれど、この『リトル・ダンサー』もそんな一つ。原題は「ビリー・エリオット」で主人公の少年の名前。この小学生(11歳)の少年ビリー(ジェイミー・ベル)はイギリスの北東部ダーラムという炭鉱町に住む少年で、父(ゲイリー・ルイス)と兄トニー(ジェイミー・ドレイヴン)は炭鉱夫。母親を亡くし、外出すると戻って来れないおばあちゃん(ジーン・ヘイウッド)との4人家族。父から50ペンス貰ってボクシングの練習に通っている(好きではないし向いていないようだ)中で、バレエの練習を目にして彼の中の何かが目覚め出す。チュチュを纏った可愛い少女たちに混じっての男の子はビリーだけながら、ボクシングの練習には行かずバレエの方にこっそりと通い出す。バレエの先生(ジュリー・ウォルターズ)はビリーの素質を見抜き、個人的に指導をする。ロイヤル・バレエ学校のオーディションを奨めてもくださる。踊っていると何もかも忘れてしまう程夢中になれるビリー少年を演じる、映画は初出演のジェイミー・ベルが実に活き活きと素晴らしい!けれど、そのオーディションに行けなくなる出来事が起こる。

この映画の舞台は1984年という設定(日本公開は2001年映画)であることは重要で、当時のイギリスはサッチャー政権。この映画の中で流れる音楽にジャム(THE JAM)の「悪意のいう名の街(Town Called Malice)」もある。劇中では流れないけれどサントラにはスタイル・カウンシルの曲も収録されている。この当時、反サッチャー政権の立場を公言していたポール・ウェラーである。1984年にサッチャー首相による炭鉱閉鎖政策をめぐるストライキを起こした炭鉱夫たちを支援する曲「Soul Deep」(カウンシル・コレクティブ名義)を発表していたことなどからのことだろう。父と兄もストライキしている炭鉱夫で、彼らと警察が衝突する町の大きな事件が起きる。その日がビリーのオーディションの日だった。この時に流れる曲はクラッシュ(THE CLASH)の「ロンドン・コーリング(London Calling)」でこれまた印象強く残っている。ちょっと、逸れてしまうけれど、私が労働者階級と中産階級というイギリスの庶民の中での根強いものを意識したのはポール・ウェラーの影響が大きい。この頃だったのだろうか...何かの音楽雑誌のニュース欄で、クラッシュが中産階級の出身であることから叩かれる!というニュアンスの内容が載っていた。ジャムもクラッシュも好きな私はポール・ウェラーが労働者階級だからとか反サッチャー政権云々ということなどまったく関係なく好きで聴いていた。けれど、この問題は色々な映画を観ていても出てくるものだし、次第に私の中でも考えなくてはならないものとなってゆき意識するようになった。フランスにもあるし、階級社会ではない日本ながら貧富の差は大きい。けれど、イギリスはこの問題がよく出てくる。ブリット・ポップ好きの私。労働者階級のオアシス(OASIS)とブラー(BLUR)のライバル意識という時代が90年代にあったことも思い出す。オアシスは労働者階級でブラーは中産階級の出身であるということが問題に関係していた。結局は当人同士よりもメディアが売れてるバンド同士なので誇張した煽りの報道をしていたのだとも想うけれど、オアシスのノエル・ギャラガーだったかな...彼の発言する中でやはりそうした階級、生活、家族のことなどがあった。それがブラー批判と受け取られたのかもしれない。確か、デーモン(ブラー)の方は事が大きくなってしまって困惑している様子だった記憶があるのだけれど、またその映像を観直してみたいと今想う。因みに、私は音楽的にはブラー(BLUR)がオアシス(OASIS)よりも当時から好きだった。

お話を戻して。父も兄も泥と垢にまみれて働く炭鉱のお仕事。そんな彼等にまさかビリーがバレエ・ダンサーになりたいと想っている気持ちなど理解は出来ないし考えもしないことだった。けれど、この映画がただの少年の夢物語ではないのは、家族をも描いているからかもしれない。兄のトニーはビリー少年よりずっと年上の青年でT.レックス(T.REX)のレコードを何枚も持っていて毎日聴いている(劇中、T.REXの「コズミック・ダンサー(Cosmic Dancer)」はオープニングとエンディングで流れる)。この兄弟は同じ部屋。兄のレコードをこっそり聴いてみたりするビリー。勝手に触ったと怒るトニー。トニーは父と同じ炭鉱夫である。このトニーにだってビリーの歳の頃には将来の夢があったに違いない。ロック・ミュージシャンに憧れていたのかもしれないと想ってしまうシーンもある。父と兄はビリーのバレエへの憧れに驚愕と怒りを抱く。けれど、父と息子である。トニーに父は「俺たちには未来はないけれど、ビリーにはあるんだ」という想い。炭鉱のない町、都会のロンドンになど行ったことも無い父は、息子の才能を伸ばしてやりたいという想いで、ビリーのロンドンのバレエ学校への入学を決意する。大金が要る。50ペンスだって大変なのに。愛する妻の形見であるアクセサリーを質屋に持ってゆき、友人たちも資金集めに協力してくれたり。父とビリーはロンドンへ面接に向かう。ビリーは見事に合格してその10数年後には晴れ舞台に立つまでに成長した。最後にビリーの舞台(「白鳥の湖」)に父と兄、親友のマイケル(スチュアート・ウェルズ)も観客として登場を待つ。成長した25歳のビリーを演じるのは本当のダンサーである、あのアダム・クーパーであるものだから、初めて観た折は幾度か観直したものだった。美しいのです!フレッド・アステアのダンスシーンも流れたり(映画『トップ・ハット』より)と、見所が多いのだけれど、少年マイケルも美形で可愛い。彼は自分が同性愛者であることを既に感じている少年。私は想う。炭鉱町にだってバレエ・ダンサーに憧れる少年も居れば同性愛者も居る。それがなんなのだろうと!それはこの映画に限ったことではなくいつも想っている。こんな想いは私がビリー位の歳の頃から何となく感じていたことでもある。また、チュチュ姿の少女たちに胸トキメク私も居る。中でも先生の娘デビー役のニコラ・ブラックウェルちゃんも可愛い少女でした♪

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by musiclove-a-gogo | 2010-03-29 10:32 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『サマーストーリー』(1988年)音楽:ジョルジュ・ドルリュー原作:ゴールズワージー 『林檎の木』

懸賞 2010年 03月 02日 懸賞

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サマーストーリー/A SUMMER STORY
 1988年・イギリス映画
監督:ピアーズ・ハガード  製作:ダントン・リスナー 原作:ジョン・ゴールズワージー 脚本:ペネロープ・モーティマー 撮影:ケン・マクミラン 音楽:ジョルジュ・ドルリュー 出演:ジェームズ・ウィルビー、イモジェン・スタッブス、スザンナ・ヨーク、ジェローム・フリン、ソフィー・ウォード、ケン・コリー

★最初はゴールズワージーの原作は新潮社版で読んだように記憶しているけれど、今回は集英社文庫で久しぶりに頁を捲りながら不思議な感傷に浸っていた。この原作を映画化した『サマーストーリー』も大好き!なもので、ミーガンを演じるイモジェン・スタッブスとアシャーストを演じるジェームズ・ウィルビーがどうしても浮かんでしまう。フランス映画のみならず英米映画音楽にも多数携わっておられたジョルジュ・ドルリューの秀逸な音楽も好き。この映画は原作を大きく変えてはいないと思うけれど、林檎の木の香りはなく、でも、村の自然の緑の匂いに溢れた映像美と秀逸な俳優陣による、叙情的なロマンスの秀作だと想います。

「 りんごの木、歌をうたう少女たち、金色の木の実 」

c0222662_2234199.jpgこの「エウリピデスのヒッポリュトス」(マレー訳)を序文に持つ、英国文学ジョン・ゴールズワージーの『林檎の木』。「ギリシャ三大悲劇詩人」と云われるアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス。その「エウリピデスのヒッポリュトス」のギリシャ悲劇を題材に悲恋物語が描かれる。私は少女ミーガン(メガン)の心の清らかさ(純粋さゆえの熱情)と、美しい自然の風景の中の可憐に輝く乙女の姿が好き。古代ギリシャ人は”林檎の木”を楽園の象徴としていたそうだ。そして、この少女ミーガンに恋をする青年アシャースト。当時の英国の階級制度(身分の違いゆえ成就せぬ恋はどれ程あったのだろうか...)という社会の規律、そうした障害は純粋な少女の心を痛めるのみ。ミーガンは苦悩から自殺してしまう。でも、カトリック教徒の自殺は許されておらず、ミーガンのお墓は教会の墓地には埋葬されず農地の十字路に作られていた。迎えに来なかったアシャーストはステラと結婚し、25年ぶりに懐かしい荒原地帯を訪れその十字路のお墓を見つけるのだった。嗚呼、号泣!報われない恋は昔も今もあるけれど...。


※ジョルジュ・ドルリューの美しい音楽です♪


上記は2007年10月17日のものです。ちょっと追記いたしました。

★映画と文学、または音楽と映画の深い繋がり。共に大好きな作品が多いので、今後はそられのこともこちらに纏めと更新を少しずつしてゆきたいと想います。音楽と比較できない位に映画愛好者なもので(これまた偏愛ですが)。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします☆

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by musiclove-a-gogo | 2010-03-02 23:32 | 音楽・映画・文学★美しい関係

ビージーズ(THE BEE GEES)『メロディ・フェア(MELODY FAIR)映画『小さな恋のメロディ』(1971年)より

懸賞 2010年 01月 21日 懸賞

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★大好きな映画!!これは永遠だろう!ワリス・フセイン監督の1971年映画『小さな恋のメロディ』。主役のメロディちゃん、ダニエル君、オーンショー君を演じるトレイシー・ハイド、マーク・レスター、ジャック・ワイルドの3人はみんな好き(ジャック・ワイルドは惜しくも2006年に他界されました)。幾度観ても愛らし過ぎて泣いてしまう映画。美しい英国の自然、子供たちと大人たち、そして名場面(ばかり!)を彩る音楽たち。すべてがひとつになって美しい!

シングル・カットされたビー・ジーズ(THE BEE GEES)の歌う「メロディ・フェア」は初めて観た時から大好きだった。私のリアルタイムはもっと後で、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(ジョン・トラボルタ主演)の主題歌をラジオで聴いた辺り。なので、ビー・ジーズのメンバーがどこの国籍の方なのか混乱していた時期も長い。今ではイギリス人である3人の兄弟グループで、本国イギリス、オーストラリア、そしてアメリカへと活動の拠点を変えて行かれたのだと整理できるようになった。バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ(ロビン&モーリスは双子)の3兄弟。けれど、モーリス・ギブが2003年に他界され、「ビー・ジーズ」としての活動は終ってしまった。

映画『小さな恋のメロディ』のことは『クララの森・少女愛惜』にて以前少し触れていますが、本当に大好きな色褪せない映画のひとつです。下の動画ではビー・ジーズによる3曲が名場面と共に拝見できます。1曲目は「イン・ザ・モーニング(IN THE MORNING)」、2曲目が「メロディ・フェア(MELODY FAIR)」、3曲目は「ラヴ・サムバディ(TO LOVE SOMEBODY)」です♪



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by musiclove-a-gogo | 2010-01-21 06:01

『マーシェンカ』 監督:ジョン・ゴールドシュミット 原作:ウラジミール・ナボコフ (1987年)♪

懸賞 2008年 07月 16日 懸賞

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マーシェンカ/MASCHENKA
1987年・イギリス/フランス/西ドイツ合作映画
監督:ジョン・ゴールドシュミット 原作:ウラジミール・ナボコフ 脚本:ジョン・モーティマー 撮影:ウォルフガング・トロイ 音楽:ニコラス・グロウナ 出演:ケイリー・エルウィズ、イリーナ・ブルック、ズニー・メレス、ジョナサン・コイ、ジャン=クロード・ブリアリ、マイケル・ゴフ、フレディ・ジョーン

★ウラジーミル・ナボコフの小説『マーシェンカ』はロシア語で書かれ1926年にベルリンで出版。そして、1970年(44年後)に英訳され『メアリー』と題され出版された。ナボコフ自身の消え去ることのない初恋の思い出がこの小説の中の主人公であるガーニンとマーシェンカに投影されている。ナボコフが16歳の折の15歳の少女タマーラとの初恋。激動の時代を生き、当時はドイツのベルリンで生活していたナボコフが、44年前にロシア語で書いたものをそのまま英訳して世に送った...その大切な深い記憶の痕、少年ナボコフの思春期の儚き甘美な郷愁のようなものを想う。

彼がじっと前方に目を注いで見つめていたのは、へりが少しすり切れている黒い蝶結びのリボンをつけた褐色の編んだ髪、彼の目が愛撫していたのはこめかみのあたりの黒くなめらかな少女らしい髪の艶だ。彼女が顔を横に向けて隣にすわっている少女にすばやいほほえみのまなざしを送ると、彼の目にも彼女の頬の強い色彩や、タタール人のように野性的なきらりと光る目のはしりや、笑うたびに交互に広がったりせばまったりする鼻孔の優雅な曲線などが見える。 (小説『マーシェンカ』より)

このマーシェンカを演じるのは優美なイリーナ・ブルック。国籍は英国ながら1963年のフランス生まれ。また東欧の血をひいている。英国の奇才監督(ロシア系ユダヤ人で亡命者の)ピーター・ブルックを父親に、女優のナターシャ・パリーを母親に持つお方。ガーニン役はこれまた『アナザー・カントリー』以来のお気に入りであるケアリー・エルウィズが演じている。1962年の英国生まれながら、両親はユーゴスラビア人なので彼もまた東欧の血をひいているお方。美しい映像と共に、印象強く脳裏に焼きつく陽光のまぶしさと綺麗なお衣装。衣装デザインは『マリア・ブラウンの結婚』など一連のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品を担当したバルバラ・バウムなので納得!また、コリン役でフランスの名優ジャン=クロード・ブリアリが出演しているのも嬉しいかぎりなのです☆

「ロシアが異常に遠く、郷愁が一生のあいだ狂おしく付きまとい、心を引き裂く郷愁にかられて奇異な振る舞いをいつも人前でさらす身であるから、わたしはこの処女作に感傷的な痛みを感じるほどの愛着を持っていると臆せずに告白したい。」 《ウラジーミル・ナボコフ》

小説『ロリータ』(1955年)発表後の世界的な名声を得てから後にこのように語っておられる。
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by musiclove-a-gogo | 2008-07-16 09:19 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『赤い靴』(1948年) 監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー アンデルセン童話を脚色  

懸賞 2007年 02月 05日 懸賞

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赤い靴:THE RED SHOES
1948年・イギリス映画
監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演:モイラ・シアラー、アントン・ウォルブルック、レオニード・マシーン、ロバート・ヘルプマン、マリウス・ゴーリング、リュドミラ・チェリナ

★この映画を最初に観たのはハッキリしないのだけれど、まだ幼かった。夜の洋画劇場ではなくお昼か夕方の放送で母と一緒に観ていた。多分古い名画なので母にとって何か想い出があったのかもしれない。私は何となく一緒に。ところが、だんだん引き込まれて行くのだった、主人公のヴィクトリアに。赤い靴を履いて踊り周る。踊り続ける。綺麗な映像と共にとても怖い気もした。最後は可哀相だし。当時こんなに古い作品には思えなかったのは、ジャック・カーディフのカメラワークのお陰だろう。うん、そうに違いない!何を観ても好きみたい。このバレエ映画の名作は元々はアンデルセン童話のお話を脚色したもの。そして、一流のバレエ・スタッフを集めて大成功したものだという。監督や出演者のお名前もずっと後で知るのだけれど、この映画の影響からバレエが好きになったと言える。それから後、少女漫画で有吉京子さまの 『スワン』 の連載が始まり愛読していたのも懐かしい想い出。そんな入り混じった記憶が今も忘れられずに蘇るのだから不思議。

この『赤い靴』に登場するバレエ団の団長ボリス・レルモントフ(アントン・ウォルブルック)のモデルとなるお方はバリエ・リュス(ロシアバレエ団)の主宰であったセルゲイ・ディアギレフなのだそうだ。勿論その活動は伝え聞くのみで観たことはないのだけれど、かのニジンスキーやアンナ・パブロワを率いて、フランスを中心に世界中の注目を浴び、バレエ界の革新的な偉業を残すお方。何事もだけれど、何か運命を背負った者はそこから逃れることは出来ず、華麗に舞う姿の陰には常に血のにじむような日々が共にある。名バレリーナとなる代わりにヴィクトリア(モイラ・シアラー)は死ぬまで踊り続けなければならず、恋も許されぬという運命。赤い靴に魅せられ履いてしまう、その日から。美しさと残酷さが共存し、かつ現実と幻想を彷徨うかの如く夢の世界のようでもある。モイラ・シアラーは実際にプリマとしてロンドンで活躍していたところを抜擢されたという。続いて出演された『ホフマン物語』も好きなのでまたいつか♪

《追記》
劇中、靴屋を演じるレオニード・マシーンは、弱冠21歳という若さで早くも世界中の舞台で振り付けを担当していたという。そんなレオニード・マシーンを見い出したのは、この映画のバレエ団長のモデルとなったセルゲイ・ディアギレフ。天才舞踏家のニジンスキーを育てたお方でもある。そして、ディアギレフの恋人としてもニジンスキーの後継者となったことは、当時、公然の秘密ごとでもあったそうだ。また、ディアギレフはジャン・コクトーとの親交も深かったのだから恐るべきお方なのだと、あれこれ想い巡るのでした☆

※映画ファンのお友だちがいてくださるのだけれど、意外なことに、あまりミュージカルや舞踏映画はお好きでないお方も多い。私は音楽も大好きなので嫌いなはずはない映画ジャンル。欧州映画を好んで観ていた私が”アメリカにはミュージカルがあるのだ!”と歓喜した、フレッド・アステアに魅せられし以降、今もバレエに限らず舞踏ものとなるとワクワクしてしまう♪

※『バレエ・リュス』やその他のバレエ・舞踏に関することも、追々♪
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by musiclove-a-gogo | 2007-02-05 12:17 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『ボーイフレンド(THE BOY FRIEND)』 監督:ケン・ラッセル 主演:ツィッギー (1971年)♪

懸賞 2006年 10月 24日 懸賞

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ボーイフレンド/THE BOY FRIEND
1971年 イギリス映画

監督:ケン・ラッセル
製作:トニー・ウォルトン、ケン・ラッセル
脚本:ケン・ラッセル
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ピーター・マックスウェル・デイヴィス、ピーター・グリーンウェル

出演:ツイッギー、クリストファー・ゲイブル、マックス・エイドリアン、マレイ・メルビン、
グレンダ・ジャクソン、ジョージナ・ヘイル、ブライアン・ブリングル、トミー・チューン


◆あらすじ◆
1920年代の英国の港町ポーツマスの劇場では、マックス(マックス・エイドリアン)一座のミュージカル「ボーイフレンド」の準備に追われていた。舞台監督助手兼使い走りの少女ポリー(ツイッギー)が客席を覗くと、一握りの観客しかいない。主演女優のリタ(グレンダ・ジャクソン)が足をケガして舞台に立てなくなり、マックスはポリーを代役に起用する。ポリーはおたおたしながらも何とかこなしていた。しかし、秘かに恋するハンサムなトニー(クリストファー・ゲイブル)が他の女性と話しているのを見ては心痛めるのだった。ハリウッドの大監督が観に来ているので皆は大ハッスル。ポリーはその監督からハリウッド入りを勧められるのだけれど、トニーとの恋を確かなものにした彼女は、誘いを断りトニーと手をとって去ってゆくのだった。

★TWIGGYの映画デビュー作となるもの。それも主演!しかし脇にはケン・ラッセル映画の常連方がしっかり。可憐でカラフル、そして幻想的な映像はラッセルのお得意とするところ。このミュージカルの主役を見事にこなしたTWIGGYはゴールデン・グローブ賞も受賞している。中で歌声も聴けるのも嬉しい。お気に入りの監督とお気に入りの俳優陣。鮮やかなアールデコ調のお衣装もとても素敵で、担当しているのは当時の監督夫人であったシャーリー・ラッセル。勿論、音楽も素晴らしく高く評価された。私個人的にケン・ラッセル作品の一等好きなものは他にもあるので、また、気ままに綴らせて頂こうと思います♪

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by musiclove-a-gogo | 2006-10-24 14:32

『嵐が丘』(1992年) 監督:ピーター・コズミンスキー 原作:エミリー・ブロンテ 音楽:坂本龍一

懸賞 2005年 05月 18日 懸賞

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嵐が丘:WUTHERING HEIGHTS
1992年 イギリス映画 監督:ピーター・コズミンスキー 音楽:坂本龍一
出演: ジュリエット・ビノシュ、レイフ・ファインズ、ジャネット・マクティア、サイモン・シェパード、ジェレミー・ノーザム、シンニード・オコナー

「嵐が丘」というとエミリー・ブロンテ、ケイト・ブッシュ、ローレンス・オリヴィエ(ケイトは曲名だけれど)...と浮かぶ、英国文学としても映画としても馴染みの深い作品。海外での映画化はこれで5回目となるもの。

ジュリエット・ビノシュは「汚れた血」「存在の耐えられない軽さ」の辺りがどうしても好き。でも、出ていると見ているけれど。この「嵐が丘」のキャサリン役はとても期待していたものだ。しかし、ヒースクリフ役のレイフ・ファインズが素晴しく、今作ではキャサリンの娘キャシーまで描かれているけれど、その娘役もビノシュだったのはやっぱりどこか不自然さとう~ん?という気がしてならないのだった。二役に物足らなさを感じた様な気がする。

レイフ・ファインズは色んな役をこなすお方だけれど、この執念、情念のヒースクリフを好演していたと思う。繊細さとぎらぎらした面がとても胸を打つ場面が多かった。ビノシュには少し物足らないものを感じたけれど、映画としては結構好きだと思う。音楽の坂本龍一は素晴しいし、エミリー・ブロンテ役でシンニード・オコナー、ヒンドレイ役のジェレミー・ノーザムも出ていて個人的に楽しむ事が出来た。

ビノシュにはもう少し運命的な女性の持つ込み上げる様な情感、小悪魔的なキャサリンが感じられず残念だったのかも?イザベル・アジャーニにお若い頃、演じて頂きたかった様な気もした。1977年にエミリー・ブロンテを演じたあのアジャーニはとても素晴しく美しかった。そんな事を連想していた。英国の荒野に建つ古びたお館、あの光景はどうしても好きだと言える。
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by musiclove-a-gogo | 2005-05-18 11:56 | 音楽・映画・文学★美しい関係

懸賞