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『恐怖のメロディ』(1971年) 監督・主演:クリント・イーストウッド 悪女イブリン:ジェシカ・ウォルター

懸賞 2010年 09月 07日 懸賞

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恐怖のメロディ/PLAY MISTY FOR ME
1971年・アメリカ映画
監督:クリント・イーストウッド 製作:ロバート・デイリー 共同製作:ジェニングス・ラング
原作:ジョー・ヘイムズ 脚本:ディーン・リーズナー、ジョー・ヘイムズ
撮影:ブルース・サーティース音楽:ディー・バートン
出演:クリント・イーストウッド、ジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ、ジョン・ラーチ、ドン・シーゲル、ジャック・ギン、アイリーン・ハーヴェイ、ジェームズ・マクイーチン、クラリス・テイラー

★「銀幕の悪女」として色んな女性たちを思い浮かべてみる中で、「怖かった!」という印象がとても強く残っている映画に『恐怖のメロディ』があったので、久しぶりに先日観直してみた。やはり、怖かった!今回で2度目の鑑賞。初めて観た折はクリント・イーストウッドの監督作品(第一作目)だということも知らなかった。クリント・イーストウッド扮するデイヴは人気DJでプレイボーイだという設定。デイヴのラジオ番組は視聴者からリクエストを電話で受けることができる。いつも『ミスティ』をリクエストしてくる女性イブリン(ジェシカ・ウォルター)と出会うことになり一夜を共にしてしまう。デイヴにはトビー(ドナ・ミルズ)という大切な女性がいるのだけれど、ほんの軽い気持ちでこのようなことは行っていた模様。あまり、そんな感じは受けないのだけれど...。まあ、このような軽はずみな事が発端となり事件を招くことは多分にあるだろう。このイブリンはもうすっかりデイヴの彼女(デイヴは私のもの!)といった気分。そんなつもりではなかったデイヴは困惑する。けれど、このイブリン!異常なまでのストーカー行為を重ね始める。次第にエスカレートしてゆく様がとにかく怖い!この1971年という時代にこのようなテーマの映画は無かったそうなので、パイオニア的作品なのだ。

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イブリン扮するジェシカ・ウォルターはチャーミングな女優さまなので好き。クリント・イーストウッドというと男性ファンも多いある種のヒーロー像を築き上げたお方だと想う。けれど、私は多くのそれらのファンの方々とやはりズレているようで、私が好きなクリント・イーストウッドは荒野の用心棒でもハリーでもなく、このような何か女性(時には少女)に対する屈折したものを感じさせる作品のイーストウッドが気になって仕方がない。きっと、何かあるとしか思えない。好きな作品ベスト3は『白い肌の異常な夜』と『恐怖のメロディ』と『タイトロープ』かなって想う。出演されていないけれど、監督作品では『愛のその風』(ウィリアム・ホールデンが素敵!)も大好きな作品。このベスト3に挙げた作品たちはどれも異常心理の世界で、最初の2作品では主役のクリント・イーストウッドが女性(『白い肌の異常な夜』では複数の)に犯される。結構愉しんでその役を演じているのではないだろうか...と不謹慎な想いを抱くほど何か変なのがよい。どこか掴み所がないような気がしている。長身でハンサムで優しい佇まいなので、このような被害者役も絵になってしまうのだろう。そうそう、荒野の用心棒やガンマン役ならば、イタリアのジュリアーノ・ジェンマやアメリカのバート・ランカスターの方が好きです。

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トビー役のドナ・ミルズもとても可憐な女優さまでほっこり。SFXや大袈裟な効果音なども全く無しの恐怖映画。役者の演技力、殊にイブリン役のジェシカ・ウォルターの迫真の演技は凄いと想う。ドキドキして最後まで観終えたのだけれど、終盤のトビーの新しい同居人が名前をアナベルと変えてのイブリンであった時も「やっぱり!」と想った。何がかというとイーストウッドの屈折した女性感のようなものを垣間見たという感じ。推理力は貧弱の私は幸運なことに最後まで作品を楽しむことができる。けれど、この「アナベル」が「イブリン」であるだろうと予想はついた。そして、そのアナベルとはエドガー・アラン・ポーの『アナベル・リー』からの引用である謎の言葉も♪
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by musiclove-a-gogo | 2010-09-07 19:14 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『グロリア』監督:ジョン・カサヴェテス(1980年)★ハンサムな女優ジーナ・ローランズに惚れ惚れ♪

懸賞 2010年 04月 14日 懸賞

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グロリア/GLORIA
1980年・アメリカ映画
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 撮影:フレッド・シュラー 音楽:ビル・コンティ
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン

★素敵なジーナ・ローランズは、ご主人であり監督兼個性派俳優であった故ジョン・カサヴェテス映画には欠かせない存在。『フェイシズ』『こわれゆく女』『オープニング・ナイト』と好きなカサヴェテス映画は多い。全て、このジーナ・ローランズの存在はあまりにも大きい。この『グロリア』で、おそらく私にとっては初めてピストルの似合うハンサムな女性と出会う事になったように思う。勿論スクリーン上での事ながら。

1980年作品でこの時、ジーナ・ローランズは50歳頃。もうすっかり中年なのだけれどクールでタフで知的な凄い女性なのだ。シャロン・ストーン主演でリメイクされているというけれどまだ未見...というか気が進まない。元の『グロリア』でこれ程印象強く焼き付いたかっこいい女性グロリアはジーナ・ローランズの為にカサヴェテスが制作したような傑作なのだから。(でも偏見は良くないので機会が有れば観ようと思う。)

お話は、ひょんな拍子でギャングに両親を殺された少年を任され、マンハッタン中を駆け回る。友人の子供というだけで、このグロリアはあまり子供好きなタイプの女性ではないようなのだ。それが一緒に逃げ回っている内に次第に二人の中の信頼感と愛情の様なものが生まれてくる。ギャングを相手に女性一人が子供を連れて怖じ気づく事もなく、次々と瞬時に頭を回転させ行動する。あまりにも機敏で勇敢なのだ。嘗てギャングのボスの情婦だったグロリアならではの行動でもある。カッコイイ悪女という感じ。性悪では決してないところが魅力だとも思う。額に手を当て考える姿、いざとなれば毅然と腰に手を当て片手にはピストル!そして、あの眼差しの鋭さ。惚れ惚れしてしまう。私なら、ジタバタビクビクで即死間違いない状況...。

最も好きなシーンはやはりラスト!少年フィル(ジョン・アダムス)とグロリア(ジーナ・ローランズ)が再会して抱き合う。まるで本当の親子のように二人ともたまらない笑顔を見せる。フィルが丘からグロリアの姿を見つけ駆け寄る時のスローモーションも粋だし、ビル・コンティの哀愁の旋律も見事な名場面だと思う。他には、シルクのスーツ姿から見える太すぎず細すぎずの締まった脚と美しいブロンドの髪。そんなグロリアが口笛を鳴らしてタクシーを止め、片足でそのドアを開けるシーン。何だかとてもイカスのだ。僅か6歳のフィルに、荷造りをしながら「生きることは大変なの。死んじゃおしまいよ。」と告げるグロリアの言葉に胸を打たれる。ふとした表情や仕草もとても繊細で、カサヴェテスはそれらを上手く描き出しているとも思う。台詞以外の表現の素晴らしさも忘れてはならないと。そして、決して最後まで諦めないグロリアの勇姿に美を感じる。本当に美は様々!ただお上品なものだけが美しいのではない。でも、このクール・ビューティーさは単なる性悪女ではダメ。知性と情熱が不可欠。そして優しさも!

この映画はギャングやサスペンス映画でもあるのでしょうが、私はこのグロリアという女性のタフさや闘いに胸が熱くなる。それは彼女がただ強い女性だとうだけではなく、彼女は自分とも闘っている姿がかっこいいと思えるから。
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by musiclove-a-gogo | 2010-04-14 11:10 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『イーディ:チャオ!マンハッタン』 主演:イーディ・セジウィック★60年代を駆け抜けた宿命のミューズ♪

懸賞 2010年 04月 06日 懸賞

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イーディ:チャオ!マンハッタン/EDIE IN CHAO! MANHATTAN
1972年・アメリカ映画
監督:ジョン・バルマー、デヴィッド・ワイズマン 脚本:キム・フォウリー、キム・ミルフォード 出演:イーディ・セジウィック、ウェスリー・ヘイズ、イザベル・ジュエル、ロジェ・ヴァディム、アレン・ギンズバーグ、クリスチャン・マルカン

★EDIEあるいはEDITHという女性を知った時、既に彼女はこの世を去っていた。でも、何か掻き立てられるものを感じてしまった。それは在る一枚のモノクロームな写真だった。か細い身体でショートカット(後に銀髪と知る)、レオタードタイツ姿があまりにも美しく、その長い足に見とれた。イーディーなるお方って?その可愛い笑顔でダンスするお写真に息を呑んだ。後に大好きなパティ・スミスも彼女の影響を強く受けていることを知り、さらに気になる存在に(存在していたというのが正しいのだろう。しかし、私の中では今も生きている)。そのお写真はモデル時代Vogue誌のもの、60年代だ。私はお部屋でこっそりとポーズを真似たりしていた。「こんなにダンスって楽しいのかな?」と。ディスコやクラブという場所を知らない少女期の衝撃だった。

そして、その後もイーディーに関する書籍を読んだりしているとアンディ・ウォーホルのファクトリーのミューズだったと知る。60年代を突き抜けたお方が此処にも居たのだった。ドラッグに溺れ身体をボロボロにしていく。当然お仕事も無くなる...荒んだ生活と精神。それでも、綺麗だった、可愛かった。ドラッグと精神病院を出たり入ったり、そんな時期にかのヘルス・エンジェルに拘わったりと散々な日々を送る彼女に久しぶりにお仕事がやって来た。それがこの『イーディ:チャオ!マンハッタン』だ。内容はどうだろう?セックスとドラッグに溺れて破滅への道を歩んでいるイーディーそのものという感じ。後味は決してよいものではなかった。でも、ただ笑うイーディーの顔が忘れられない、綺麗だから。でも、もう待ち受けるものは「死」しか無かった。そんな破滅へと向かうイーディーをドキュメンタリー然と捉えた監督は凄い!でも、1972年制作なのに発表されたのは1982年になってからと暫く封印されていた。

1971年7月にこの映画で知り合った青年とカリフォルニアで結婚生活を送る。幸せな日々は束の間...1971年11月に他界。死因は睡眠薬の多量摂取からだと。陽に焼けた白いウエディング・ドレスを着て幸せそうな笑顔のお写真、これもまた私の脳裏に焼き付いたまま。ウォーホルやディランの寵児であり60年代を体現していた一人の女性。60年代半ばのN.Y.アンダーグラウンドのアートシーン、ポピズムの女神だった。アンディ・ウォーホルは語っていた「イーディーは片時も静止しない。眠っている時でさえ両手を大きく広げて動かしているんだ。すべてがエネルギーって子だった。」と。そんなイーディーをカメラに写すウォーホルは楽しくて仕方なかっただろう。しかし、通常の生活には障害となることも多かったのではないだろうか?なので、駆け抜ける様に28歳の若さで美しいままこの世を去ったのかも...。

ファクトリーのスーパースター達はみんな魅力的だ。ニコもその一員だった。でも、それ以前に、イーディ・セジウィックは時代を作ったのだ。本人のお気持ちは分からないけれどそういう宿命の下にあった稀なる存在だったと思える。華やかな時期のピークは1965年前後だろう。それでもなお、当時を知らない私でも心に刺さった何かが今も取れないままなのだ。此処にもある種の「美」と「運命」に呪われた宿命の女性を見てしまう。

【イーディ・セジウィック:EDIE SEDGWICK★60年代を駆け抜けた宿命のミューズ】
★イーディ(本名イーデス・ミンターン・セジウィック:Edith Minturn Sedgwick 1943年4月20日~1971年11月16日) は、60年代をあまりの速さで駆け抜け、僅か28歳の若さでこの世を去ったミューズ。とても大好きなのでいつもの如く上手くは綴れそうにはないけれど、嘗て勢いで綴った『イーディ:チャオ!マンハッタン』(上記のもの)。イーディの死後完成され長らく埋もれていたもの。イーディは大富豪のお嬢様、それも伝統のある超良家。ドラッグや荒んだ生活と人気の絶頂期も借金まみれだった時期も、いつも実家が取り計らっていたという。寄宿学校に通う頃から拒食症で、19歳で躁鬱病で精神病院に入院(最初の)。詳しく分からないけれど、どうも父フランシスの父権家庭の問題は大きいようだ。イーディの兄も自殺しているし、弟は事故死している。イーディは父親に対する複雑な感情を最期まで心に抱いたまま、この世を去ってしまったように思う。”愛憎”まみれのまま。大人になれずに少女のままこの世を去ったイーディ。

アンディ・ウォーホルのファクトリーに入りスーパースターのお一人となる。ボブ・ディランとの恋の噂もあった。その頃のイーディを描いた映画『ファクトリー・ガール』(2006)では、イーディ役をシエナ・ミラーがダイエットの末、かなり良い雰囲気を出していた(予想以上に)。ルー・リードやボブ・ディランは酷評していたけれど...。イーディを1965年に『ヴォーグ』は”ユースクエイカー”と名づけている。そのレオタード姿のお写真は初めて私がイーディを知ったもの(後追いなのでヴォーグではない)。そしてそして!何と!!まだ無名の頃(ニュージャージー時代)のパティ・スミスはこの22歳のイーディのお写真と出会い、「とても強烈なイメージで、私はまさに”これだ”と思ったわ。時代としっかり結びついた知性とほとばしり、スピード感、私にとってあの写真にはすべてがある!と思ったの。」と語っている。パティがイーディに憧れていたことはその時点では知りもしなかった。でも、今ではパティもイーディもマリアンヌ・フェイスフルもニコも繋がっている、私にとってのある種のイコンとして。同じ時期、ロンドンにはツイッギーが!ジェーン・バーキンやミア・ファローもツイッギーに憧れていたと語っていた。ニューヨークにはイーディが眩いばかりに!パティ・スミスに信号を送ったお方。アンディ・ウォーホルの『チェルシー・ガールズ』(1965年)のDVD化を熱望している。以前、ウォーホル・フェスティヴァルのような企画で観ることができたのだけれど、何度でも観たい!私が勝手に思う少女像にも色々有るのだけれど、時代やファッションに流されるものではない、普遍的なもの、不滅の少女が大好き♥イーディはもう10代ではなかったけれど時代を彩ったミューズであり、私にとっての美しい少女のおひとりなので「少女イコン」とも云えるお方♪

※2007年8月21日に綴ったものに少し追記いたしました。
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by musiclove-a-gogo | 2010-04-06 18:31 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『ヴァージン・スーサイズ』 監督:ソフィア・コッポラ 原作:『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』♪

懸賞 2010年 04月 03日 懸賞

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ヴァージン・スーサイズ/THE VIRGIN SUICIDES
1999年・アメリカ映画
監督:ソフィア・コッポラ 製作:フランシス・フォード・コッポラ、ジュリー・コスタンゾ、ダン・ハルステッド、クリス・ハンレイ 原作:ジェフリー・ユージェニデス 『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』 脚本:ソフィア・コッポラ 撮影:エドワード・ラックマン 音楽:エール(AIR)オリジナル・スコア
出演:ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー、キルステン・ダンスト、ハンナ・ホール、ジョシュ・ハートネット、チェルシー・スウェイン、A・J・クック、レスリー・ヘイマン、スコット・グレン、マイケル・パレ、ダニー・デヴィート、ヘイデン・クリステンセン ナレーション:ジョヴァンニ・リビシ

★1970年代、アメリカ郊外の静かな住宅地。両親は保守的で厳しいが、何不自由なく暮らすリズボン家の美しい5人姉妹。ヘビトンボが郊外の街を覆いつくす6月、五女セシリア(ハンナ・ハル)が自殺を図る。新学期が始まり四女ラックス(キルステン・ダンスト)の学園の人気者トリップ(ジョシュ・ハートネット)との過ちが問題となり、リズボン夫妻(ジェームズ・ウッズとキャスリン・ターナー)は彼女たちを部屋に閉じ込めてしまう。そして、残りの姉妹もすべて自殺してしまう。姉妹に憧れていた近所の少年たちの目を通し回想という流れで描かれてゆく。

原作での主人公は美人姉妹に憧れていた男の子達で、20年後の中年になっての回想というもの。この原作をサーストン・ムーア(ソニック・ユース)がソフィア・コッポラに紹介し、ソフィアが脚本・監督(デビュー作)に挑んだ。父であるフランシス・フォード・コッポラもその脚本が気に入り製作に携わっている。儚く不安定に揺れ動く思春期の少女たちを、淡い映像と70年代のアメリカをイメージさせるトッド・ラングレンやハート、ギルバート・オサリバン等の米英の当時のヒット曲たち(オリジナル・スコアはフランスのAIRが担当)が彩る。そして、新旧のキャスティングの見事さ!さらに、瑞々しく美しい衣装を担当したナンシー・スタイナーのセンスも忘れてはならない。私はソフィア・コッポラの感性が好き。ソフィアとの同世代感というのもあるのかもしれない。70年代に子供時代を送った経験、彼女の中には常に「ある少女性」が感じられ、その感覚に私は共感できるような気がする。この5人の姉妹は13歳から17歳と年子。そして、数学教師と敬虔なクリスチャンの両親。70年代のアメリカの自立した強い女性という社会の中、”強く生きるのなんて無理”、あるいは”今のままでいたい。大人になりたくないのに”と苦痛だった少女たちもいたはずだと思う。社会にも自分にも甘えているのかもしれない。でも、私は正しくそうだった。今も解決しないこと。これは実話を元にされたお話なので、色々と考えさせられるものがある。

※ずっと以前に書いたものに少し加筆いたしましたものです。

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by musiclove-a-gogo | 2010-04-03 11:29 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『ジョージア』 監督:ウール・グロスバード 主演と歌:ジェニファー・ジェイソン・リー (1995年)♪

懸賞 2008年 10月 13日 懸賞

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ジョージア/GEORGIA
1995年・アメリカ/フランス合作映画

監督:ウール・グロスバード 脚本:バーバラ・ターナー 出演:ジェニファー・ジェイソン・リー、メア・ウィニンガム、マックス・パーリック、テッド・レヴィン、ジョン・ドゥー、ジョン・C・ライリー

★音楽映画はやはり好きで、また姉妹ものであるこの『ジョージア』は忘れられない映画のひとつ。カントリー・シンガーとして成功し家族もある優秀な姉ジョージア(メア・ウィニンガム)と、そのまるで正反対のような妹セイディ(ジェニファー・ジェイソン・リー)。姉のように澄んだ声で上手には歌えない、姉に対する憧憬と尊敬の気持ちと同時に抱く心の叫び。姉は、アルコールやドラッグに浸りパンクファッションに身を包み安酒場で歌う妹が気がかりでもあり、厄介でもある。そんな姉妹の心の葛藤を、奏でる音楽や歌う曲、流れる曲たちと見事に融合して心の襞を描き出す。1995年製作の作品なので、このセイディ役のジェニファー・ジェイソン・リーは30歳を過ぎている。でも私にはまるで堕天使のような少女に映った。彼女の黒く縁取ったメイクや華奢な身体で上手くないけれど心から歌っている。1995年のアメリカというとシアトル勢が凄くて、ファッション界にまで”グランジ”が押し寄せていた頃。そんな同時代を生きている私はジョージアよりもセイディに共鳴できるしセイディが好き!私と似ている訳ではないけれど、音楽が人生と共にあり、そこに生を見出し生きている人々がいる。”そんなことじゃ”と想われる人々もいるだろう。古い映画もヨーロッパ映画も観る。嘗ての世代の人たちが抱いていた”アメリカン・ドリーム”のような幻想。原体験していない者なので生意気ながら敢えて”幻想”と言わせていただくのだけれど、ヒッピーやフラワー・ブームな映像が多く残されている。それらを観て感動することもある。でも幻想だったと...。

この映画の中で、ルー・リードの曲が使われていてそれがさらに説得力を持ち伝わるのかもしれない。私はデヴィッド・ボウイが大好き。ボウイは60年代のヒッピーたちの幻想に疑問を持ちながら違った形で表現していた。60年代末にヴェルヴェット・アンダーグラウンドはアンディ・ウォーホルの後押しでニコをヴォーカルに歴史的なデビューを果たす。けれど、当時のアメリカはドアーズであったのだと想う。メインストリームは!ボウイは英国人ながら当時からヴェルヴェッツの大ファンでニューヨークで彼らのライヴを観ている。そして、ルー・リードを英国に紹介したのもボウイ。映画の内容から離れているようだけれど、この映画はメインストリームと落ちこぼれの合わせ鏡のような世界を姉妹の心の葛藤として描き出しているように想う。ジェニファー・ジェイソン・リーがヴァン・モリソンの曲を歌う場面がある。彼女は演技派女優だけれど歌手ではない。でも、女優でもあり歌手でもあるメア・ウィニンガムの清楚な歌声よりも私には響くものだった。歌だけではなく、演奏でも下手でも心に届くものがある私はそう想う。下手なものを認めないお方もおられるのでこの映画の感動の具合は好きな音楽や生き方、其々の感性によって違うものだとも想う。バックバンドのボビー・メロンの中にはL.A.のパンク・バンドであったXのギタリスト、ジョン・ドゥーもいる。痛いほどにヒリヒリする映画。また、ジェニファー・ジェイソン・リーは主役でも脇役でも好きな女優さま。ルー・リードの70年代は低迷期だった。今では子供たちが増殖するばかり。私はそんなアメリカは心に響くものを感じる...上手く語れないけれど、アウトロー好きなところがあるらしい。

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by musiclove-a-gogo | 2008-10-13 11:19

『青きドナウ』監督:スティーヴ・プレヴィン★儚く美しき少年たちと天使の歌声「ウィーン少年合唱団」♪

懸賞 2008年 07月 04日 懸賞

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青きドナウ/BORN TO SING
 1962年・アメリカ映画
監督:スティーヴ・プレヴィン 原作:R・A・ステムレ 脚本:ヴァーノン・ハリス 撮影:クルト・グリゴライト 音楽:ハインツ・シュライター 出演:ヴィンセント・ウィンター、ショーン・スカリー、ピーター・ウェック、ハンス・ホルト、フリッツ・エケハルト、デニス・ギルモア、ウィーン少年合唱団

★”少女”同様に私は”少年”という美しき瞬間を愛してやまない。少年合唱団ものというと先述の『野ばら』(1957年)が先だけれど、1962年にウォルト・ディズニー製作のアメリカ映画『青きドナウ』も永遠☆『野ばら』の少年はトーニ君だったけれど、こちらのトニー少年役のヴィンセント・ウィンターも愛らしい少年を演じていた。しかし、しかし、私はピーター少年役のショーン・スカリーに哀切な想いを抱き続けている。

少年少女共に第二次性徴期というある時期がやって来る。そこで私は大きな戸惑いを得て今もなにやら引き摺っているのだろう...。この時期はとても個人差があり体型の変化も様々だし、その時の気持ちも其々の想いがあるだろう。私は女性なので体験として知らないことだけれど、男の子の場合の変声期という通過儀礼のような刻を、傍目で何となく痛々しく傍観してきた。最初は小学生の高学年頃だっただろうか...クラスメイトの男の子の声が出なくなって苦しそうだった。そして、そのような時期が来るのだと授業で知識として教わる。そして、弟や甥たちと一緒に過ごしてきた中で、彼らの少女とも少年とも区別のつかぬ声が失われてゆく日々を寂しく見つめながら心に留めてきた。多分、本人たちよりも私が最もそのことに拘りを持っていると想う。愛らしい声が変ってゆくのを悲しく想う...と仲良しの甥にお話したことがある。すると、わざと高い声を出して笑わせてくれた。

トニー少年もピーター少年も1947年生まれなので、撮影当時14歳頃。この映画の舞台は500年以上の歴史を持つウィーン少年合唱団。彼らは寄宿学校で過ごす。10歳から14歳位でとても入学するのも難関。トニー少年は無事入学することができた。以前ウィーンの駅で会ったピーター少年は既に成績も優秀で歌も最も上手な少年。トニー君も生活に次第に慣れ歌も上達してゆく。そんな中、ピーター君の声が少し重くなり始め、ソプラノからアルトへ。そして、先生はトニー君にそのソプラノを教え始める。悔しい思いのピーター君。ちょっとしたライバル意識も抱いたりするけれど、彼らの友情はさらなるものへ!ピーター君にとっては最後の世界音楽旅行が近づいていた。そして、一人で練習している時に遂にピーター君の声が出なくなってしまうのだった。この変声期を迎えた少年の気持ちを想うとたまらない。けれど、仲間の少年たちの友を想う優しい気持ちから、何とか一緒に音楽旅行に行けるようにとする。そんな姿に心打たれた先生は、ヘラー先生(ピーター・ウェック)の副指揮者としてピーター少年は同行することが許されたのだった。美しい友情に感涙!そして、やはり儚き刻を想うのでした☆
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by musiclove-a-gogo | 2008-07-04 21:37

『レッズ』 監督:ウォーレン・ベイティ★ジョン・リードの波乱の人生(1981年)

懸賞 2005年 05月 11日 懸賞

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レッズ:REDS
1981年・アメリカ映画 
監督・製作:ウォーレン・ベイティ 脚本:ウォーレン・ベイティ、トレヴァー・グリフィス 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ 音楽:スティーヴン・ソンドハイム、デイヴ・グルーシン
出演:ウォーレン・ビーティ、ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、イエジー・コジンスキー、モーリン・ステイプルトン、ニコラス・コスター、ジーン・ハックマン

★最近は長い作品ばかりを偶然にも続いて観ていた。なのでまだ頭の中がグルグルしている。この『レッズ』も3時間以上あるもの。ウォーレン・ベイティ(ウォーレン・ビーティ)が監督・主演で『世界をゆるがした十日間』を著した芸術家ジョン・リード(ウォーレン・ベイティ)の革命に投じる情熱と、女性解放運動家ルイーズ・ブライアント(ダイアン・キートン)との恋愛、その他の革命家達、20世紀初頭のロシア、アメリカの共産主義者達...そんな大きな時代の変革期を映画を通じて垣間見る事が出来た。当時を知る証言者達の回顧録の様な形も導入されていたのも良かった。

長いので分けて観る事が多かったのだけれど、やっぱり好きなシーンはラスト。幾度と喧嘩、口論を繰り返すけれど離れられないジョンとルイーズ。彼等は夫婦と言えるのだけれど最後まで「同志」だった。とても深い絆!ルイーズの反対を押し切ってフィンランドへ密航者として入国。反共闘のフィンランドで逮捕、列車爆破など痛々しい姿の列車と共にモスクワに着く。出迎える時、そしてその後ニューヨークに帰国する事無く病に伏したジョンを看病する病院内でのあの姿、表情の深さ...ダイアン・キートン流石!という大好きなシーンが続くのだ。女性アナキストかつ女権主義者エマ・ゴールドマン(モーリン・ステイプルトン)、ジョンの友人で劇作家ユージン・オニール(ジャック・ニコルソン)他、脇を固める俳優陣も豪華だった。また、カメラ・ワークも美しいと思っていたら、好きなヴィットリオ・ストラーロによるものだった!

若い頃はどうも好きではなかったウォーレン・ベイティなのだけれど、何か好感が持てる様になってきたのは、この作品を観てからかも知れない。ウォーレン・ビーティがジョン・リードにシンパシーを感じて製作した、そんな熱い情熱をこの作品の中で感じる事が出来た。それにしても、時の残酷さをまた痛感してしまう...そんな映画ばかり最近は観ているのは何故だろう...。
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by musiclove-a-gogo | 2005-05-11 10:26

『仮面の男』(1998年) 監督:ランドール・ウォレス 原作:アレクサンドル・デュマ『鉄仮面』

懸賞 2005年 02月 26日 懸賞

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★仮面の男:THE MAN IN THE IRON MASK
1998年 アメリカ映画 ランドール・ウォレス監督
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデュー、ガブリエル・バーン、アンヌ・パリロー、ジュディット・ゴドレーシュ

★もっと早く観れば良かった~!とても楽しかった。レオナルド・ディカプリオのファンの方は多いと思うので、脇を固める四銃士の中年名優様たちの存在感を感じて頂けたと思う。私は逆なので、あまり興味の無かったディカプリオの良さを感じる事が出来た。でも、お目当てはジェレミー・アイアンズとガブリエル・バーン!

アレクサンドル・デュマの「鉄仮面」の映画化なので、フランスのルイ14世時代の歴史劇。この映画の主役はアイアンズ(アラミス)、マルコヴィッチ(アトス)、ドパルデュー(ポルトス)、バーン(ダルタニアン)の四銃士だ。うん!間違いない。でも、明らかに肌の艶などの違うお若いディカプリオも二役を好演していたと思う。ルイ14世と双子の幽閉されていた鉄仮面の弟フィリップを。

好きな作品によく出演されているけれど、どうも苦手なドパルデューも滑稽な役柄で可笑しかった。やっぱり上手い役者さんだ。頭は禿げているけれど渋い演技を見せるマルコヴィッチはここでも素晴らしかった。バーンはここではブロンドの横分けの長髪で今まで観た作品中、最も美しかった。大好きなアイアンズは、やっぱり素敵~!ドパルデューって大きいのだけれど、身長はアイアンズが一番高かった。スラリと凛としていらっしゃる。お髭の感じや神父という役柄からロバート・デ・ニーロと共演した名作「ミッション」を思い出したり。最後の方でこの中年四銃士が若い騎士に走り立ち向かって行くシーンでは泣いてしまった。でも、4人とも生きていた。その勇姿に若い騎士達は圧倒されてしまう。勇者達の美!

結構、コメディっぽいシーンも多くクスクス笑ったりもした。皇后様にはアンヌ・パリローだったのも嬉しかった。でも、もう母親役をされるお年になってきたのだぁ...と。でもまだまだお綺麗だ。「ニキータ」が代表作かもしれないけれど、私は髪の長いアンヌ・パリローが好き。華奢な身体で色んな役をこなすお方だ。アラン・ドロンとの「危険なささやき」やダニエル・オートゥイユとの「悪魔の囁き」、デビュー作の「ガールズ」(これは試写会のチケットが当選して母と行ったのだ)、音楽は10ccだった。内容はあまり覚えていないけれどラブリーなハイティーンの女子達の青春ものだった。でも、テーマ曲は今でも浮かぶ。

偏見は損をする。そして、この映画は四銃士の見事な揃え方に勝利あり!また、観ようと思う。今度はもっとお衣装などもじっくりチェックしたり、アインアズの馬車に駆け乗るシーンの格好いいシーンとか...。ジュディット・ゴドレーシュも可愛かったし(自殺してしまうけれど)。

英仏米から個性的な演技派が揃って見応え充分。満足、満足な見終えた後の気分も良い作品だった。名作かと言われるとそんなのは後回し~っていう感じ。見所が多いのは何度も楽しめるから好き。
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by musiclove-a-gogo | 2005-02-26 11:30 | 音楽・映画・文学★美しい関係

『歌え!ロレッタ愛のために』(1980年)演技派女優シシー・スペイセクが見事にロレッタ・リンを演じた名作

懸賞 2005年 02月 10日 懸賞

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歌え!ロレッタ愛のために:COAL MINER'S DAUGHTER
1980年・アメリカ映画 
監督:マイケル・アプテッド 製作:バーナード・シュワルツ 原作:ジョージ・ベクシー 原案:ロレッタ・リン 脚本:トム・リックマン 撮影:ラルフ・D・ボード音楽:オーウェン・ブラッドレイ 
出演:シシー・スペイセク、トミー・リー・ジョーンズ、ビヴァリー・ダンジェロ、レヴォン・ヘルム、フィリス・ボーエンズ

★この映画でシシー・スペイセクはアカデミー賞の主演女優賞に輝いた。私がシシー・スペイセクを好きになったのは『キャリー』から。26才で高校生役を演じたとTVの解説者の方が語っていたのを聞き驚いたものだった。大人なのに少女っぽい。それもちょっと風変わりな雰囲気。ミア・ファローもそうだけれどこのようなファム・アンファンな魅力の女優様も大好き!初めて観た時、この『歌え!ロレッタ愛のために』は今一つピン!と来なかった。でも、今観ると夫婦の絆が支えとなって、実在のカントリー歌手、ロレッタ・リンをシシーは見事に演じているのだと感動する。歌も全てあの少しハスキーで少女っぽいお声でシシー・スペイセクが歌っている。

当時はあまり興味の無かったトミー・リー・ジョーンズが夫役。最近、やっと凄い役者さんなのだと感じる様になってきた。それにしても、DVDのジャケット良くないなぁ~って。そんな事はしょっちゅう思うのだけれど。この映画の中でも中盤からスターになって大きな舞台に立つ時のロレッタ(シシー・スペイセク)は濃いブラウンの鬘とメイクもしっかり。でも、普段のノーメイク風のシシーの方がずっと可愛くて好きだ。ブロンドの髪を軽くカールしたり下ろしたり。カントリー・スタイルの服装も自然だった。テキサス出身のシシーなのでさらりとこういう役もこなせたのかもしれない。

小さな華奢な体型は今も変わらない。もう50代後半のハズだけれど。私が好きなシシーの役はちょっと変わった女性を演じたものが多いけれど、実に色んな役を演じ続けている。

ロバート・アルトマン監督の映画『三人の女』がリバイバル上映された時、映画館で釘付けとなった。帰りの駅のホームへ向かう時、すっかり私は彼女のスクリーンの中の動きを真似ていた...よくあること。そして、長い髪に憧れたのをしっかり覚えている。あの頃のシシーは最も髪が長かったと思う。綺麗なブロンドの細い髪だった。

カントリー音楽には全く詳しくないのだけれど、14歳で結婚して20代でカントリーの女王となった実在のロレッタ・リン。少女が妻になって母になり、いつの間にかヒットチャートにまで。当然、その間には色んな葛藤があった。ずっと傍で支えていた夫役のトミー・リー・ジョーンズ!ポイントアップ度が最近顕著な方の様だ。

(追記)
※この主人公ロレッタ役のシシー・スペイセクをロレッタ・リンご本人も絶賛されたそうです☆
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by musiclove-a-gogo | 2005-02-10 09:09

懸賞