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『戦場のピアニスト』 監督:ロマン・ポランスキー 音楽:ショパン『夜想曲第20番嬰ハ短調』他♪

懸賞2005年 05月 12日懸賞


戦場のピアニスト:THE PIANIST
2002年・フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス合作映画 
監督:ロマン・ポランスキー 原作:ウワディスワフ・シュピルマン『ある都市の死』 脚本:ロマン・ポランスキー、ロナルド・ハーウッド 撮影:パヴェル・エデルマン 音楽:ヴォイチェフ・キラール
出演: エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス、ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード、モーリン・リップマン、フランク・フィンレイ

★90年代後半からピアニストと題させた秀作が立て続けに公開された。中でも好きなのはイザベル・ユペールの「ピアニスト」。でも、ロマン・ポランスキー好きなのでこの作品も見逃せないものだった。世界中で多くの賞を受賞された様で良かったと思う。個人的にポランスキー作品の中でとても好きな方でもない『戦場のピアニスト』。でも、秀作には違いないと思う。

ウワディスワフ・シュピルマン役のエイドリアン・ブロディも個性的で繊細な演技をされるお方だ。ポランスキーは常に狂気を描く。この作品は単なる反戦映画でもなければ、お涙頂戴映画でもない。観終えた後の残像は実に荒涼としていた。あのワルシャワの廃墟化した街、多くのユダヤ人の迫害、ナチス・ドイツ軍...。ポランスキー監督が自らの体験(数奇な体験が多い不思議な巨匠!)があるからこそ描ける世界だと思う。これは実話を基に映画化されたと知って驚いたものだ。ドイツ軍のヴィルム・ホーゼンフェルト大尉の様な方も存在したのだ。最後はロシアの捕虜として亡くなってしまうこの大尉役のトーマス・クレッチマンは実はお気に入り!そして、シュピルマンの元恋人ドロタ役のエミリア・フォックスが登場するシーンは特に真剣に魅入ってしまう。そんなシュピルマンとの関わりのある人々も皆存在感を感じるものだった。

このような実話を知るとやっぱり運命というものを強く感じてならない。運良く生き延びた人、惨殺されてしまった人、そして人や社会をも大きく狂わせてしまう戦争の脅威に慄く。前日の『レッズ』とは全く違う感覚。シュピルマンはただただ運命に身を任せて生き延びた様にも感じる。またピアノを弾ける日々が訪れて良かった。何とも言えない涙が溢れるまま、私はまたポランスキーが好きになっていた。彼流のアナーキーな世界、狂った世界が好き。その彷徨う感覚がたまらなく好きなように感じている。アカデミー賞でも監督賞を受賞されたけれど、未だに入国は出来ない...こんな巨匠と呼ばれるお方は他にはいないだろう。

by musiclove-a-gogo | 2005-05-12 09:33

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