映画『ボクサー』 歌:ギャヴィン・フライデー★血の日曜日事件~U2『WAR』と美少年ピーター君

懸賞 2010年 03月 09日 懸賞

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ボクサー/THE BOXER
1997年・アメリカ/アイルランド映画
監督:ジム・シェリダン 脚本:ジム・シェリダン、テリー・ジョージ 撮影:クリス・メンゲス 
音楽:ギャヴィン・フライデー、モーリス・シーザー
出演:ダニエル・デイ=ルイス、エミリー・ワトソン、ブライアン・コックス、ジェラード・マクソーリー、ケン・ストット、エレノア・メスヴェン、シアラン・フィッツジェラルド

★アイルランド紛争の歴史は長く、今なお解決(和解)という状態ではない。詳しくはないけれど、こうした事を何故知り得たかというと映画や音楽と歴史が深く関わりあっていることから。ジム・シェリダン監督はアイルランド出身のお方で、ずっとアイルランドに拘り続けている。私はダニエル・デイ=ルイスが好きなのでジム・シェリダン監督による『ボクサー』(1997年)も観たのだけれど、北アイルランド紛争、IRA、血の日曜日事件...といった複雑な根深い歴史、宗教、警察との関係など初見ではよく分からないものだった。エミリー・ワトソンが好きになり、観直し、昨夜もう一度観ていた。ようやくこの映画の中で描かれている人物たちの立場や組織のようなものが一致した。初見から10年以上経っている。その年月も大きい。神話や妖精物語は10代の頃から好きで、いつの間にかケルトにまで及ぶようになっていた。この映画の舞台は1970年代だけれど、アイルランドを安易にイギリスとも呼べない複雑な歴史を今も何気に気にしている。私の興味は主に文芸的なものかもしれないけれど、今日のロックやポップス(大まかなジャンルとしてアイリッシュ音楽やケルト音楽とも呼ばれてもいる)とも関係が深いもの。この映画はアイルランド映画だと想っていたけれどアメリカ資本らしい。けれど、監督も役者陣も、アイルランド、スコットランド、イギリス出身の演技派たちなので、やはりアイルランド映画だと想う。映画の内容は、アイルランド紛争を背景に、再起を賭けたボクサーの闘いと一途に愛する女性とのロマンスであるけれど、実に硬派で見応え充分なもの。3度とも最後は静かな感動が込み上げ涙してしまった。

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またエンドロールでの歌が良く、歌っているのはギャヴィン・フライデー(元ヴァージン・プルーンズ)で『In The Shadow Of The Gun』という曲。ギャヴィン・フライデーは同監督の『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』の音楽も担当していた。そして、ギャヴィン・フライデーと1972年の「血の日曜日事件」から即連想されるのは、やはりアイルランド出身のU2である。ヴァージン・プルーンズのメンバーも同郷でデビュー前からの友人である。U2の1980年の1stアルバム『BOY(ボーイ)』と1983年の3rdアルバム『WAR(闘)』のジャケットに写る美少年はヴァージン・プルーンズのグッギの弟のピーター・ロワン君。このジャケットのインパクトはとても大きなものだった。また、『WAR(闘)』の1曲目はあのイントロからカッコいい『Sunday Bloody Sunday』で、「血の日曜日事件」の曲。

ダニエル・デイ=ルイスはジム・シェリダン監督のデビュー作である『マイ・レフトフット』(1989年)、『父の祈りを』(1993年)でも主演。また、この『ボクサー』のエミリー・ワトソン演じるマギーの息子役の少年リアムを演じるシアラン・フィッツジェラルドは『白馬の伝説』(ジム・シェリダンが脚本)にも出演されていた、やはりアイルランドのダブリン出身の少年。ジム・シェリダン監督作品は観たもの全て好きなので相性の良さを感じてもいる♪


※ギャヴィン・フライデーが歌う、映画『ボクサー』のエンディング曲が聴けます♪


※こちらは初期U2の名曲『ブラッディ・サンデー』です♪

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by musiclove-a-gogo | 2010-03-09 20:02

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