人気ブログランキング | 話題のタグを見る

郷ひろみ『愛への出発(スタート)』(1973年)に収録の寺山修司作詞の『君にお月さまをあげたい』など♪

懸賞 2010年 02月 06日 懸賞

郷ひろみ『愛への出発(スタート)』(1973年)に収録の寺山修司作詞の『君にお月さまをあげたい』など♪ _c0222662_14121538.jpg

★「郷ひろみ(HIROMI GO)讃歌」はいっぱいあるのでちょっと続けます。私は歌謡曲や映画というと70年代作品に大好きなものがとても多い。80年代育ちなので、こうしたお話は少し年上のお姉さんやお兄さんたちとさせて頂けることも多い。洋楽も80年代音楽は別として、何故か70年代が好きらしい。小さかった頃の私の覚えている風景や心模様と関係しているのだろう。

1973年の曲のこと。郷ひろみの1973年のヒット曲というと『愛への出発(スタート)』(1973年3月1日)、『裸のビーナス』(1973年6月21日)、『魅力のマーチ』(1973年9月21日)、『モナリザの秘密』(1973年12月5日)となる。凄い!名曲ばかり。その『愛への出発(スタート)』は同じタイトルであるひろみの2作目のアルバムの1曲目に収録されてもいる。このアルバムがまた凄い!寺山修司が2曲作詞された曲が収録されている。どちらも愛らしい素敵な曲。この2曲は筒美京平作曲ではなく宇野誠一郎によるもの。ひろみが17歳の時のアルバム。岩谷時子&筒美京平コンビの楽曲を中心に、安井かずみ&葵まさひこ、千家和也&馬飼野康二による全12曲が収められている。こんな愛らしい詩を歌える男の子歌手がひろみの他に居ただろうか!ひろみにしか歌えない。それもあの17歳の郷ひろみが歌うからこそ!という珠玉の楽曲たちなのだ。

安井かずみ作詞による『ママに黙って』などたまらない!「少女愛考・少年愛好」の深みに填ってゆく私が、今また郷ひろみへと回帰してゆくことにとても自然の摂理を痛感してもいる。

ママに黙って 君は来たんだ
遠い町を後にして今
遠い夢を 胸に抱きしめ

黒い瞳は 何を夢みてる
ちょっと淋しい きれいな女の子


ああ、素敵!そして、大好きな寺山修司作詞の曲『君にお月さまをあげたい』で心は宙を舞う。

ぼくがバードと言ったら
きみはこたえてくれるかい
鳥と かわいいかわいい鳥と
(鳥!) (鳥!)
(鳥!) (鳥!)
二人の心はとんでいけ

ぼくがムーンと言ったら
きみはこたえてくれるかい
月と 大きな大きな月と
(月!) (月!)
(月!) (月!)
二人は散歩に出かけよう

ぼくがラブと言ったら
きみはこたえてくれるかい
恋と ぼくらのぼくらの恋と
(恋!) (恋!)
(恋!) (恋!)
二人で何をしようかな

ラララ・・・・・

★ああ!愛くるしい!歌詞を打ちながらひろみのあのお声が聞こえる。寺山修司の世界がひろみとドッキングした宝物のような名曲(『紙ヒコーキ』はまた次に)。こんな甘美な甘酸っぱい曲はあの頃のひろみにしか歌えない!カッコいい、ワイルド路線の秀樹には歌えない。五郎にだって歌えない。ジュリーはもっと大人だったし。今のジャニーズのアイドルたちにだって歌えはしないと想う。歌えても似合うか違和感がないかということだけれど。この1973年はひろみはジャニーズに所属。あらためて考えてみる!ジャニー喜多川氏の才能の凄さを!最初のジャニーズ、フォーリーブス、郷ひろみとなる。ひろみの移籍、フォーリーブスの解散後、今日までのジャニーズに於いて唯一の冬の時代と云われる時期となる。けれど、たのきんトリオ、少年隊、シブがき隊....SMAP、嵐と天晴れである!でも、郷ひろみだけなのだ!!グループとしてではない単独でのアイドルは!豪語すべきこと。デビュー曲の『男の子女の子』から今日まで...90枚以上のシングルを発売し、時代時代にヒット曲があり、今なおコンサートを続け会場は満員なのだ。当時少女だったひろみファンの方々にはお子様もおられ二代に渡ってのコンサート会場という姿も多いと想う。

アイドルや歌謡曲を侮ってはいけないと想う。私はひろみが歌う曲の歌詞を当時の子供の心で感じ取っていた。なので、今聴いても新鮮でありある憧憬すら...麻丘めぐみも大好きだった!ひろみより2ヶ月程早くデビューされ、お誕生日も1週間違い。私はこのお二人が大好きだった!あの幼き頃の心のトキメキの刻はもう戻りはしないけれど、今も心にしっかりと居る。『クララの森・少女愛惜』に綴った方が良いようなことが、ひろみに関しては多いのだけれど、ひろみのあの天性の素養(独特のお声も)+ジャニー喜多川+酒井政利という美学の結晶は時代を超えて輝き続けている。そして、寺山修司も「郷ひろみ讃歌」され、筒美京平という日本が誇るポップ職人による多くのヒット曲たちの時代。私がいくらアヴァンギャルドな音楽を聴いても、やはり「ポップ」というものをも求めてしまうのはこうした基盤があるからではないかと想う。今はひろみも「J-ポップ」なのだろうけれど、嘗ての「歌謡曲」が大好きだ!それゆえに、ユーミンたちの新しい都会的な歌たちもあんなに新鮮に想えて聴き入っていたのだろうと♪

by musiclove-a-gogo | 2010-02-06 11:47 | 郷ひろみ(HIROMI GO)讃歌

<< 同名異曲の『紙ヒコーキ』 歌:... 懸賞 奇跡のアルバム★郷ひろみ『HI... >>