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『ピローズ&プレイヤーズ(PILLOWS&PRAYERS)CHERRY RED 1982-1983』★名盤チェリーレッド・オムニバス♪

懸賞 2010年 01月 28日 懸賞

『ピローズ&プレイヤーズ(PILLOWS&PRAYERS)CHERRY RED 1982-1983』★名盤チェリーレッド・オムニバス♪_c0222662_801648.jpg

●side one●
1.Five Or Six / Portrait
2.The Monochrome Set / Eine Symphonie Des Grauens
3.Thomas Leer / All About You
4.Tracey Thorn / Plain Sailing
5.Ben Watt / Some Things Don't Matter
6.Kevin Coyne / Love In Your Heart
7.Piero Milesi / Modi 2
8.Joe Crow / Compulsion

●side two●
1.Marine Girls / Lazy Ways
2.Felt / My Face Is On Fire
3.Eyeless In Gaza / No Noise
4.The Passage / Xoyo
5.Everything But The Girl / On My Mind
6.Attila The Stockbroker / A Bang And A Wimpey
7.The Misunderstood / I Unseen
8.The Nightingales / Don't Blink
9.Quentin Crisp / Stop the Music for a Minute

★凄い顔ぶれ!名曲揃い!『チェリー・レッド』の名盤の一枚。「ネオアコ名盤」とも云われているけれど、全曲「ネオアコ」ではない。また全曲「ニュー・ウェーヴ」でもない。けれど、このオムニバス・アルバムは「ニュー・ウェーヴ」の名盤の一枚だと想う。当時、アナログ盤はピクチャー盤も発売されたので通常盤と両方購入した。どれも個性溢れる楽曲たち。

中でも特に私のお気に入り&付随する想い出の曲を軽く綴ってみると、1曲目の「Five Or Sixファイヴ・オア・シックス」。アルバムのトップを飾る曲はとても重要だと想うので、文句無く最高の始まりである。良い曲です。メンバーのお顔も美形なり。そして、2曲目はワオ~!「The Monochrome Set モノクローム・セット」のラフ・トレードからの初期名曲です。素敵なビドはニュー・ウェイヴ界の貴公子です(ちなみに、ニュー・ウェイヴ界の王子さまはサイモン・ターナーな私)。段々高揚してゆくリスナー心理を見事に捉えた曲順も凄い。そして、「Thomas Leerトーマス・リア」の哀愁エレポップ調の胸に沁み入る名曲で既に「名盤!」となっていたと想う。ああ、あの聴き入る自分の姿が蘇る。心は満たされ歓喜に溢れる中、4曲目は「Tracey Thornトレイシー・ソーン」です。嘗てニコ(NICO)も絶賛されたニュー・ウェイヴ界の大いなる歌姫です。物憂げな歌声に美を感じたものです。そして、5曲目は公私に渡る相棒でもある「Ben Wattベン・ワット」と続きます。もうこれは凄いことでした(私の心の状態)!素晴らしいとしか云えない流れ。そして、6曲目は「Kevin Coyneケヴィン・コイン」で当時は聞き馴れていなかったお方だったけれど、後に我が心の歌姫のお一人でもあるダグマー・クラウゼとの作品を聴き、このケヴィン・コインというお方に一目置くようにもなった。7曲目の「Piero Milesiピエロ・ミレジ」はイタリアのお方で1分強の小さな優しい曲。A面のラストの「Joe Crow ジョー・クロウ」の曲も大好き!チープながら哀愁エレ・ポップ路線なのでお気に入り!と、ここまで23分強。人間の集中力の計算までされているかのようだ。

そして、心はバラ色のまま、そおっとB面に裏返し針を置く。A面の感動は断たれることなく1曲目は「Marine Girlsマリン・ガールズ」で始まる。トレイシー・ソーンが学生時代に結成したガールズ・ユニットで大好き!そして、2曲目は「Feltフェルト」と来ます。もうこの時点で歓喜する心は宙を舞う。どんな状態だったかなど覚えてもいない。何故って、ローレンスだもの!あのローレンスの寂しげなお顔のジャケットを「美しい!」と想い音も知らないのに購入した私。後に隠れていたお顔の部分まで写ったジャケットも買う使命にあると想い購入した。けれど、隠れている方が儚げでより好きだけれど。そして、3曲目は「Eyeless In Gazaアイレス・イン・ギャザ」と続く。モノクローム・セットやフェルト同様に単独でのアルバムを集めていたのでフェイヴァリット・ナンバーは多い。この曲も好き。4曲目は「The Passageパッセージ」。このアルバムで知ったバンドで後にアルバムを聴くことができた。自分では購入してはいないけれど良いと想う。次の5曲目は「Everything But The Girlエヴリシング・バット・ザ・ガール」。トレイシー・ソーンとベン・ワットのこのオムニバス中、後々最も大きく飛躍されていったユニット。そして、6曲目は「Attila The Stockbrokerアッティラ・ザ・ストックブロッカー」というこれまた知らないバンド登場。フォークがパンクでもあることは古今東西多々あるのだ。ポエトリー。7曲目は「The Misunderstoodミスアンダーストッド」である。「チェリー・レッド」はこのように英国の60年代音源の再評価も行って来た。この「ミスアンダーストッド」というと、私の英国二大メイル・ヴォーカリスト(お一人は勿論ボウイ!)であるピーター・ハミル先生率いるヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイターのガイ・エヴァンスとニック・ポーターも在籍していたロック・バンド。この曲でのメンバーではないようだけれど好き。そして、8曲目は「The Nightingalesナイチンゲールズ」で、ロバート・ロイドがヴォーカルで、この曲以外にも素晴らしい曲は多い。また、ジョー・クロウとも交流は深い。そして、ナイチンゲールズも「ラフ・トレード」に在籍していた。そして、ラスト曲は「Quentin Crispクェンティン・クリスプ」の朗読で終る。作家でもあり俳優でもあったお方で美老人でもあった。

トータルして優れた作品なので、寄せ集め盤ではない。この少女のジャケットもインパクトは強い。ジャケット・アートはとても重要だと想う。また、ニュー・ウェイヴとか80’sというと、チャラチャラして下手でクダラナイ...などなどの批判を浴びて来ましたが、黙して聴き続け、今なお聴いている私。隠れプログレだったと書きましたが、素晴らしい演奏テクニックを誇るプログレやハードロック界の名プレーヤーに劣らぬ方々も居るのです。まったく下手でそこが可愛いというバンドもありますが。このオムニバスの中では、モノクローム・セットのギタリストであるレスター・スクエアの醸し出すセンス。とってもカッコいいのです!テクニック至上主義ばかりでは心は満たされない。そもそも、パンクやニュー・ウェイヴとは迸る豊かな感性、恵まれない音響設備の中でのユニークかつ斬新なアイデアを駆使して自己表現を始めたのだろうから。


ニュー・ウェイヴ界の貴公子ビドにうっとり。美しい!モノクローム・セットの1979年のライヴです♪


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by musiclove-a-gogo | 2010-01-28 09:11 | NEW WAVE★ニュー・ウェーブ

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