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ミュリエル・ダック(MURIEL DACQ)『カーナバルの妖精(L'ENFER A L'ENVERS)』(1989年)♪

懸賞 2009年 11月 19日 懸賞

ミュリエル・ダック(MURIEL DACQ)『カーナバルの妖精(L\'ENFER A L\'ENVERS)』(1989年)♪  _c0222662_1112661.jpg
★なんだか懐かしいミュリエル・ダックの1990年のアルバムを聴いていた。まだ日本はバブル崩壊前で私も若かった。この90年前後はイギリスからもフランスからも世界からポップスにラテン風なリズムやジャジーな雰囲気の小粋な曲たちが町に溢れていたように想う。今「カフェ・ミュージック」と呼ばれたりするような、お友達とお喋りしながらカフェを楽しむ。まだ大人になりきれないでいた私は、このような曲も聴きながらも反するもっと内面に沁み入るような女性ヴォーカルをも好んで聴いていた。結局今の私も同じようなものだけれど。

ミュリエル・ダックは1962年に、ベルギーの南部、深い森と古城に囲まれたサール・ベルナールで貴族の娘として生まれ育つ。自然と音楽と共にのびやかに育った少女は地元のジャズ・オーケストラと共に1985年頃から音楽活動を始める。ファースト・アルバム『ミュリエル・ダック』の一曲目の『カーナバルの妖精』は1989年のシングル曲。このアルバムは「フレンチ・ヴァカンス」といったテーマで夏の日の恋やリゾート感覚に溢れた内容の楽曲で構成されている。日本人の私には「ヴァカンス」という習慣はなく(貧乏暇無しと昔のお方の言葉に感動する位お休みといった日がない日々を送っている)、羨ましいと想ってきた。日本人もこんな風に過ごせたら良いだろうに...と。でも、色んなフランス映画の中でそうしたヴァカンスを傍観することは出来るので、やはり映画は欠かせない。

ミュリエル・ダックのインタビューに私も好きな女性ヴォーカルの方々のことが触れられていた。

「パトリシア・カースは、とても美人で洗練されていて、素晴らしい声の持ち主だと思いますし、ヴィクター・ラズロは、とても粋な人だと思います。イザベル・アンテナは、私の家に、3度遊びに来たことがあり友達と言えますが、ベルギーでは彼女の歌を聴く機会がないので、どんな歌を歌っているのか知らないんです。バーシアは、大変好きなシンガーです。声もそのサウンドも。特にジャズ的なアプローチが好きです。私のアプローチに似ているからですね。」

CDの解説にこのように記されていたのをとっても久しぶりに再読した。イザベル・アンテナはベルギー本国より日本での人気の方が高かったのかもしれない。私はニュー・ウェーブ時代の『アンテナ』の頃から好きで今も好き。こうした無国籍風な雰囲気って素敵にも想う。「フレンチ・ポップス」と云えども、時代と共に随分変わってゆく。英米音楽と言語が異なるだけで、とても近い雰囲気の音楽たちは数多い。それは「ポップ・ミュージック」に限られたことでもなく。ミュリエル・ダックが影響を受けた歌手は、ジョルジュ・ブラッサンス、ジャック・ブレルに始まり、ベロニク・サンソン、ウィリアム・シェアー、そしてTOTOやマイケル・ジャクソンたちだそうだ。

ミュリエル・ダックのしなやかな歌声は軽やかに聴き入ることが出来る。深い思考に陥ることなく聴ける音楽も私には必要。そして、サウンドと共にお声や容姿も素敵なお方だとなおさら良いに決まっている♪

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by musiclove-a-gogo | 2009-11-19 01:36 | シャンソン・フランセーズ

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